『MORGEN ROTE』は1977年に発行されたミニコミ誌でした。1号〜17号まで発行されました。また、その間に別冊が2冊、駒沢敏器のエッセイ集が2冊発行されています。現存するBACK NUMBERの表紙ギャラリーを作成しましたので、ご覧ください。


special lissue Heavy Duty Outdoor Sports (1978年10月1日)

MORGEN ROTEの別冊号。ごった煮的モルゲンロートの中でも、アウトドアスポーツに興味のあるメンバーが集まって、その魅力を追求した特別号。

その後のモルゲンロートの方向性を暗示した名作です。



special lissue ひまつぶしの真実(1978年10月28日)

MORGEN ROTEの別冊的冊子ですが、駒沢敏器単独のエッセイ集です。

喫茶店のノートに書くための下書きであったり、描き下ろしであったり、敏器らしい視点で様々なことが語られています。



special lissue MORGEN ROTE 第7号(1979年)

1979年に発行されたMORGEN ROTE第7号は、まだバックパック、ウクレレ、少女漫画など、スタッフ各人が各様に好きなことを寄せ書き的に集めて発行した、まさに喫茶店のノートの延長です。

しかし、駒沢敏器(BRUIN)の分担である「COFFEE BREAK」はすでに完成度の高いコラムとして掲載されていました。ここで敏器は、BICの使いすてライターから彼の愛した音楽、本、酒などについて幅広くコラムを執筆しています。



special lissue MORGEN ROTE 第8号(1979年11月)

7号に引き続きいまだごった煮状態のコンテンツだが、アウトドア志向が強くなっていく転換期的な記念号。

駒沢敏器(BRUIN)は奥日光をケースとしたバックパッキングの魅力を解説するとともに、「COFFEE BREAK」では珍しくヨーロッパを取り上げ、カフェ、映画などのコラムを執筆しています。



special lissue WOOD NOTE(1980年)

Morgen Rote2冊目の別冊。前回同様、アウトドアスポーツに特化した特集号です。

バックパッキングをいかに楽しむか。辛い登山とは違って、もっとカラッと明るく楽しいキャンプやフィlight blueフィッシングも含めて山歩きを楽しでしまおうという提案をしています。



special lissue MORGEN ROTE 第9号(1980年5月20日)

この号から編集長が小林秀明に変わるが、この号をきっかけに、今までのごった煮状態の内容が徐々に統一され、「自然を旅する人に」というサブタイトルが付されるようになりました。さらに敏器が全面企画編集を行うことで、敏器色が強くなっていく過渡的な号。

自然志向の記事をメインに、さらにからりと晴れた湘南サウンドを思い浮かべるような内容のコラムが多数掲載されました。敏器は「僕らのシンフォニー・北アルプス奥上高地」「湘南の夏の日」「真夏の夜の夢」「清里通信」等のコラムを執筆しました。



special lissue MORGEN ROTE 第10号(1981年5月28日)

ニュージェネレーション宣言と題して、とにかくあれこれ遊んで楽しんでしまおうをコンセプトに、朝爽やかライフ、日本の夏、ハーブ、葉山・湘南、そして大好きなアウトドアライフなどなどをモルゲンロートの視線であれこれ切り取った一冊。

特に統一感のある特集記事が並ぶ中、全体のイメージを占める主要コラムはすべて敏器が執筆しています。ドンキーハウスが登場する記念すべき号でもありました。



special lissue MORGEN ROTE 第11号(1981年11月1日)

「特集:マイ・カントリー・ライフ」と称し、自然への指向を一層強めた一冊に仕上がっています。ドンキーハウスに影響されているのは明らかで、いかに森の中で楽しむかを全力で考えた号に仕上がっています。

この号でも、多くのコラムを執筆している敏器ですが、ドンキーハウスに触れたミニコラムは秀逸の一言です。



special lissue MORGEN ROTE 第12号(1982年7月25日)

オフセット印刷のB5版に変更された「LIFE PAPER」らしい一冊。「朝」をテーマにした編集スタッフのコラムが並ぶ一冊です。

ほとんど丸ごと一冊、駒沢敏器のモルゲンロートと言った感じで、彼の遊び心満載です。ライクーダーを朝の音楽として紹介していることろが、なんとも敏器らしいといえるでしょう。



special lissue MORGEN ROTE 第13号(1982年12月15日)

「特集 マイ・カントリー・ライフ2」。ドンキーハウスの加藤さんへのインタビューや、地方テレビ曲レポーターの根本さんの投稿などを交えながら、ドンキーハウスを前面にフューチャーし、モルゲンロート編集部がいかに自然の中で楽しんでいるのかをまとめたような一冊に仕上がっています。

特に、プロローグの敏器の抒情的な文章は、本当に素晴らしいです。今すぐ秋枯れした高原に出かけたくなるようなそんな文章を執筆しています。なお、近年のブログライティングにも何度も登場するラジオに関する小さなコラムも、この号で読むことができます。



special lissue MORGEN ROTE 第14号(1983年5月15日)

「旅の特集」と題し、様々な旅の形を提唱した特集号。旅の小物から旅の本、片岡義男の文庫のタイトルにインスパイアされた旅の形など、旅そのものを楽しんだ特集。

この号も、しっかりと「駒沢敏器の世界」が担当できる一冊に仕上がっています。特に片岡義男さんの文庫のタイトルをテーマにそれぞれ書き起こしたコラムが秀逸。



special lissue MORGEN ROTE 第15号(1983年12月1日)

「森と紅茶の時間」という特集。作家片岡義男さんの「コーヒーもう一杯」の中のテキストを下敷きに、MORGEN ROTEならではの切り口で特集を纏めています。

一方で、駒沢敏器の「朝の珈琲と夜の珈琲はどっちがうまいか」という対談の形を取ったエッセイは秀逸です。



special lissue MORGEN ROTE 第16号(1985年1月14日)

「リチャードブローティガン特集」駒沢敏器のその後の生活に大きな影響を与えたエポックメイキング的な特集号。ブローティガン関する記事を彼が一人で纏めインタビューまで掲載した労作。



special lissue MORGEN ROTE 第17号(1986年)

最後のMORGEN ROTEとなったISSUE。「週末の気まぐれキャンプ」の特集号ですが、敏器は、ハワイアンミュージックに大きくページを割いたエッセイを投稿しており、この後に出された『伝説のハワイ』へ続くプロローグ的な位置づけとも取ることができます。

なぜ、ここでMORGEN ROTEが終わったかは今となっては謎ですが、敏器の仕事が忙しくなったのが一因であったかと。





(注)『MORGEN ROTE』バックナンバーは、すでに在庫がありません。配布はできかねますので、あらかじめご了承ください。





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